あえてちょっと批判的に池田清彦先生の持論を
![底抜けブラックバス大騒動 底抜けブラックバス大騒動](https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/51HP2ZGFQRL._SL160_.jpg)
- 作者: 池田清彦
- 出版社/メーカー: つり人社
- 発売日: 2005/04
- メディア: 単行本
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字句は性格な引用ではありません。
利害関係も無いところへ出張ってくださっている池田先生への無礼はどうかご容赦ください。
※関係ありませんが、個人的には、池田先生の「生命至上主義」「価値相対主義」には反対です。
※もうやめて次は建設的な話をしたいと思います。(もちろん、以下の書いたことについての応対は別にして)
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- 僕:http://d.hatena.ne.jp/Burke/20050409#x に書いたように、「生物多様性」関連本では結構されている。けれども、池田先生の言うとおり、最近は、そこは「済んだ話」という傾向はあると思う。
- 人間中心主義の情緒的な問題だ。
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- 僕:確かに。「将来に役立つ遺伝子プール」云々を含めて人間中心主義の話だし、そのあたりを除けばどれも情緒的な理由だと思います。ただ、それは、例えば、前述のように、岩槻邦男氏なんかもかっちり書いていて……。
- 「人間中心主義」でいいじゃないか、と。
- あと、「情緒的」だから軽んじていいか、とかどうでもいい、とか、没論理的だから駄目だ、とかになると、僕は、それは違うように思う。
- 「情緒」って「郷愁」「日本の里山の自然」を含めて結構大事だよね、と思ってしまう。それに言ってしまえば、池田先生はともかく、僕らバスアングラーははじまりから「情緒」です。「感情」です。
- ただ、情緒的なものを金科玉条にはできないし、出だしで「論理であるかに装う」のを相対化しようとの発言としてなら理解。同意です。
- 多様性とか自然の保護とか無いよりあった方がいいというのは当たり前。常識的な話。
- 他の価値と抵触したときにどうするかという調整の問題がある。その調整をやらないで、生物多様性が一番大事だと突っ走ると変なことになる。できることなら、両方とも納得できる方法を。
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- 僕:納得です。ただ、「一番大事だと突っ走ってる人などどこにいるのか」との反論が多数あり……。うーん。藁人形?(;´▽`A``
- 日本の固有生物相を完璧に守るというのは現在では不可能。是々非々でいくしかない。
- 今のは単なる「現状保護」じゃないか。
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- 僕:わかる気もします。一部について。ただ、ここでも「原理主義者」と言っていて、「藁人形」と批判されそう。
- (池田先生は)移入種でもなんでも放したらいいとは言っていないのにそう言っているかのように言う人がいる。全く逆でどんどん規制したらいい。新しく入ってくるものに関しては。
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- 僕:池田先生も僕と同じ予防原則支持者だった!
- 定着した種については全くの別問題。問題は影響の程度。
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- 池田先生が、僕と同じことを言ってるぅ〜\(^^@)
- キャッチ&リリースの禁止は論外だ。
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- 僕:そうだよなあ。結局話はそこへかえる。
- ブラックバスだって、ものすごく美味しくて、マグロのトロと同じくらいに売れるっていうんなら……
- 移殖の禁止はザル法だ。埼玉から東京へってどうやって取り締まるのか。
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- 僕:おっしゃるとおりだと思いますが、一釣り人としては、それを言ったら開き直りに。
- 里地里山の自然が大事だっていうのは人間込みの生態系も大事にしようということだ。その中には移入種もいっぱい入っている。自然生態系の歴史から比べれば、1000年単位の歴史なんてごく短いタイムスケールでしかない。
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- 僕:なるほど。
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- 僕:過激かと思いますが、論理的にはすごく納得。あくまで原理的には、ですけど。
- 結局は政治的な話に収斂される。
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- 僕:うーむ。
- 駆除できないと思うのは常識。やるんだったら、一挙に相当なお金をかけてやらなければ、何にも意味がない。だけど、琵琶湖みたいな所で本当に駆除できるのかと。できるわけないでしょう。小さな池だったら別だが……。できるなら、害虫なんていなくなってる。小笠原のグリーンアノールというトカゲなんて僕(池田先生)も早く駆除できたらいいなと思ってるが。(注:上の程度の問題ということでしょうね)
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- 僕:ここはバスアングラーの開き直りじゃなく、ブルーギルでもなんでも、本当に日暮れて道遠しであることは間違いないと僕も思います。ゼゼラさんの本のときからの話ですが、それこそ、ウィルスだのみ。一端やめたら元の木阿弥。続けてもお金の無駄遣いの手助け。
o( _ _ )o。
- ブラックバスなんか駆除する金があるなら、侵入を防げ。
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- 僕:はい。両方のやろうとしているようであります、隊長。
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- はい。
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と、こんな感じになりました。前から、「バス問題はバス自身が抱えている問題とは別のところでアドバルーンとして利用されている面が確かにあると思っている」と言ってきましたが、しかし、後ろ向きな話も、書いてていい加減、倦んできました。
次は、ちょっとネットを、ご無沙汰しているところも含めてまわってみて、もうちょっと建設的かつ具体的な「提案」――ままごとと言われても――をしてみたいと思います。
それと、池田先生、えらそーに、しかもはしょってしまいすみませんでした。