子供・情操教育・徳育の論点。

よく、こうした問題について、子供や教育、情操に絡めて語るべきではない、という言い方がされることがあります。

これは、ある面で、まったく正当で、なおかつ立派な宣言であると言えると思います。

つまり、子供や子供の教育、情操、徳育の問題を、この問題を自分の側に有利にするための材料――ダシ――にするな、ということです。

その意味では、まったくこの意見に賛成します。

――ただ。

子供や少年少女という言い方を未成年と言い換えてもいい、教育を「経験による学習の蓄積」と言い換えてもいい、なんにせよ、リリース否定派も肯定派も駆除推進派も否定派も、定着外来種肯定派も否定派も、バス釣り規制派も肯定派も、「趣味としての釣り」に「駆除という作業」をくっつける、くっつけない、という論点が、紛れもなく、将来の日本の水辺の光景、風景と密接に関係していることが必定である以上、この重要な論点は避けてはならない、そう考えています。どちらの側も――。