頑張って池田先生の話の矛盾部分を擁護してみると……
- 作者: 池田清彦
- 出版社/メーカー: つり人社
- 発売日: 2005/04
- メディア: 単行本
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僕なんかが池田先生のことをどうこう言うのは、前にも書いたとおり不遜に過ぎるし、擁護などというのもおこがましい話なわけですが。
それと、ゼブラさんその他の方に申し訳ないのは、僕自身について、「なんだよ、初めから結論きまってて、なんとか言い逃れしてるだけじゃんかよ〜」という、僕自身でもツッコミを入れたくなるようなこと。
全然、僕は、ものわかりもよくないのですね。
やっぱり、僕は、バス釣り好きだし、守りたいし、それが、こういうブログを書く原動力・モチベーションにもなってるんです。
だから、「げっ、に、2ちゃん……」となったときも、「へこたれないぞ」と思って。
ただ、認めるところは認めて、納得するところは納得して、お互いにとって、いい未来が築けたらいいなあっていうのは、僕の変わろうとしてる部分です。
(D-J法で検索しても、海外のサイト、それらしいところがヒットしないんですけど(^^;;)
――前置きはともかく……
僕は、「FRONT」の論争も読んでいないし、「生物多様性の保全」否定論者だとばっかり思ってました。だから、今度の本を読む前に「すべては『時のたわみ』に……」と仰りたいんでしょうね、みたいなことも書きました。ただ、蓋をあけると良し悪しおいといて、そうじゃなかった。
といった感じでしょうか。で、ゼブラさんの非常にわかりやすい説明で、この中に論理矛盾があることは納得できてしまいました。うーん、残念(;´▽`A``
まあ多分語りおろしだろうというのはゲラチェックしてるだろうから理由にならないと思うので、そういう矛盾ができてしまった原因を僕なりに想像してみると……
◆仮説Part1 池田先生の「不徹底」「妥協」が矛盾を生んだ説
池田先生の「生物多様性」は、「ないよりあった方がいい」「莫大な無駄金を使うのでなければやった方がいい」(要約)という「常識的な話」だとの言い方だけれども、池田先生自身は、実は、「生物多様性の保全」はどうでもいいと思っている。繰り返しになりますが、僕は、池田先生は水口先生と違って
{多分、池田清彦さんは、中岡教授のように「人為」と「非人為」で区別することに反対で、「すべては『時のたわみ』に吸収・些少されていくものだ」という意見なんじゃないか?}
と思っていました。
池田先生は、実は「なるようになるだけだ」と思っているのだけども、遺伝子の多様性とかそれほど興味なくって昆虫の種類が減るのも困るくらいな感じなんだけれども、一般の「常識的な話」……多数の理解を得るために「常識」の方ににじり寄ってしまった(池田先生すみません<(_ _)>)。
だから、「一般的な常識論」と「池田先生の本心」が齟齬を来して、論理が混線してしまった。
◆仮説Part2 池田先生は、「保全すべき」じゃなくて「保全してもいいよ」派だった説
実は、池田先生は、一応、生物多様性保全の支持者であると書いている(語っている)けれども、そのグラデーションの一番薄いところに立っていた説です。
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ゼブラさんの図を援用させてもらうと、
①生物多様性は保全すべきだ
②外来種は生物多様性を減少させる
③生物多様性はすべてに優先する価値(金科玉条だ)
┌鄯生物多様性の価値観を認める人たち─────┐ │①② │ │ │ │ ┌鄱生物多様性原理主義者┐│ │ │①②③ ││ │ └───────────┘│ └──────────────────────┘
というより、
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①生物多様性は保全すべきだ
(①’生物多様性は情緒的な話として保全できるならした方がいい)(トーンが違う)
②外来種は生物多様性を減少させる
②-B.外来種は必ずしも種を減らすとは考えていない。
③生物多様性はすべてに優先する価値(金科玉条だ)
③-B.生物多様性はそんな錦の御旗(金科玉条)になりはしない。
┌鄯生物多様性の価値観を認める人たち─────┐ │ │ ┌───────┼─┐ │ │③-B ①’│①│② ┌鄱生物多様性原理主義者┐│ │②-B │ │ │①②③ ││ └───────┼─┘ └───────────┘│ └──────────────────────┘
こ、こんな感じ?(^^;;
で、重ねるべきじゃなかったかもしれないけれども、①が入っているのは、ダッシュなんだけども、常識に日和った部分?(池田先生すみません<(_ _)>)。
こんなんでましたけど違うかな〜???